47都道府ケンミン・焼ビーフンプロジェクト

当プロジェクトについて

ケンミン食品株式会社 代表取締役 高村祐輝の想い

ビーフンだからこそできることで感謝を伝えたい。

2020年に創業70周年を迎えるにあたり、70年間全国のお客様や生産者さまや取引先など応援いただいている方たちに支えられて会社を続けてくることができました。日頃お世話になっております方、お会いできていない全国の皆さま、私が誕生する前はもちろん、創業からたくさんの方に支えられてきたと思います。70年間お世話になった感謝の気持ちを、何かの形でお返しできないか、そしてこれからのケンミン食品と、みなさまとの接点をつくってまいりたい、という想いから当プロジェクトはスタートいたしました。

ビーフンは野菜と相性の良いめんでありますがその所以は食材の味を活かすことができるめんだからだと思っています。そんなビーフンだからこそ、各地域の特産品を使いオリジナルのご当地焼ビーフンを通して、地域の特色を出せるのではないか、そしてそんな焼ビーフンを地元のみなさまと共につくれたら、その土地の食材や文化の魅力を発信できるのではないか、と47都道府県の各地域ごとに少しずつ進めてまいりました。

美味しいものをつくることの責任。

その中で、私自身改めて気づかされたことがあります。宮崎県日向市、みやざき地頭鶏の生産者細川さんを訪問させていただいた時のことです。県最高峰の品質を誇る細川さんは、「飼育面積1㎡内に2羽以下」という県規定を自主的に1㎡内に1羽という基準で飼育するなど、鶏たちが本当にのびのびと過ごせるようにしており、細川さんご家族のみなさまが愛情込めて育ててらっしゃるのを感じました。さらに感銘を受けたのは、一般的な出荷の際だと、鶏の脚を棒でしめあげるので、鶏が声をあげ連れられていく(そのストレスにより肉質も変わってしまうそう)ところを、細川さんの息子さんは鶏の横に立ち、そっと抱き上げていかれるのだそう。鶏たちを愛し、ストレスなくのびのびと飼育されているからこその品質の高さなのだと感動しました。これほど大切に育てられた命を、私たちは大切に使わせていただき、美味しい焼ビーフンをつくることの責任が私たちにあると強く感じた瞬間でした。

いつか地域のみなさまのソウルフードのような存在に。

感謝の恩返しをしてまいりたいとはじめた活動でしたが、むしろ私たちが発見や学ばせていただくことが多く、また生産者さまや県職員さん、地域の団体・協会など、この活動を通して出会った方々に大変お世話になることになり、現地の皆さまのご協力なくして作ることができなかったと、ひしひしと感じております。また、全員が、この活動に共感していただき、誰かが喜んでくれることを原動力に一緒に取り組んでくださっている一体感を感じております。大変なご支援をいただいたことで、その重大さとありがたさを感じ、本来お返しをしていくべきところ、さらに感謝をするご縁が増えているのを目の当たりにしています。

私たち社員も、商品が完成した達成感や、お客様からご好評の声を頂く喜びを、関わったたくさんの方々と共有できることはとてもやりがいに思い、さらに商品やその関係が現在進行形で継続していることを本当にうれしく思っています。

まだ始まったばかりですが、社名がケンミン食品だからこそ言える、”47都道府ケンミン・焼ビーフン”プロジェクトとして、これから全国のケンミンの皆さまとつながっていければと思っています。そして、地元のみなさまと作り出したご当地のビーフン料理が新たなソウルフードのような存在になれればと願っています。

2021年5月10日(第2弾宮崎を終えて)
ケンミン食品代表取締役
高村 祐輝


47都道府ケンミン・焼ビーフンプロジェクトとは

創業70周年の感謝の気持ちを日本全国の皆さまにお伝えしたい、と2020年6月にスタート。各都道府県ごとに育まれた食文化や食材の魅力を、地元の方々に教えていただき、その食材を使った焼ビーフンを開発・販売するプロジェクトです。各地域の食材の魅力を再発見していただけるようなプロジェクトになればと、地元のみなさまにもご協力を得ながら少しずつ形にしてまいります。